- 相続税還付にデメリットはあるのか知りたい
- 相続税還付で失敗するリスクはある?
こんなお悩みありませんか?
相続税還付には一定のデメリットやリスクが存在しますが、仕組みを正しく理解し、専門家を適切に選べば過度に不安になる必要はありません。
本記事では、相続税還付のデメリットをテーマに、アンケートから見えてきた失敗リスクや後悔の具体例を解説します。相続税還付で損をしないためにも、まずは正しい知識を身につけ、自身の状況に合った形で進められるようにしましょう。
井村FP相続税還付にはメリットだけでなく、税務調査や手数料、専門家選びによる失敗リスクも存在します。だからこそ、感覚ではなく根拠をもとに判断することが重要です。
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相続税還付の手続きにはデメリットがある?検討前に知っておくべき「3つのリスク」
相続税の還付は、払いすぎた税金が戻る可能性がある魅力的な手続きですが、メリットだけで判断するのは注意が必要です。内容を十分に理解せずに進めると、思わぬリスクやトラブルにつながる可能性もあります。
ここでは、還付手続きを検討する前に知っておきたい「3つのリスク」を解説します。後悔しないためにも、あらかじめ注意点を押さえておきましょう。
還付手続きをきっかけに「税務調査」を誘発する可能性がある


相続税の還付請求(更正の請求)は、既に提出した申告書を税務署に再確認してもらう手続きです。なお、更正の請求には期限があり、原則として「法定申告期限から5年以内(相続開始を知った日の翌日から5年10か月以内)」に行う必要があります。
この還付の妥当性を判断する過程で、税務署側は申告内容全体をくまなくチェックします。そのため、評価減の根拠だけでなく、財産計上の漏れなど「還付とは直接関係のない項目」も確認対象となります。結果として、別の誤りが見つかれば、修正申告や追加納税が必要になる可能性がある点には注意が必要です。



【現役FPからのコメント】
国税庁の「令和6事務年度における相続税の調査等の状況」によると、相続税の実地調査(税務署の職員が自宅などに訪問し行う税務調査)は9,512件(前年比111.2%)に上り、調査に入られた事案の「82.3%」で申告漏れなどの誤り(非違)が指摘されています。
安易に還付だけを目的に動くとこうした厳格な調査の過程で、過去の名義預金や、2024年以降段階的に7年へ延長された「生前贈与」の扱いが掘り起こされるリスクも。
通帳の動きは厳しくチェックされるため、事前に資金の流れを完璧に説明できる状態に整えておくことが極めて重要。不安な場合は、必ず相続専門の税理士に相談しましょう。
還付が認められなかった場合でも「成功報酬」が発生するケースがある


相続税の還付手続きを専門家へ依頼する際、成功報酬型と説明されることがありますが、その内容は一様ではありません。契約によっては、還付額に連動する報酬だけでなく、調査や資料収集などの業務に対して別途費用が設定されている場合があります。
結果として還付が認められなかった場合でも、一定の手数料や実費の支払いが必要になるケースがあるため、契約書の条項を事前に確認することが重要です。



【ワンポイントアドバイス】
契約書には「着手金なし」と記載されていても、実費や調査費が後から請求される設計になっている場合があります。
さらに、途中解約時の精算ルールが不利に設定されている場合も見受けられるため、費用の発生条件と解約条項は細かく確認しておく必要があります。
土地の評価を下げすぎると「将来の売却時」に所得税が高くなる


相続税の還付を目的に土地評価を引き下げると、将来の売却時の譲渡所得計算に影響が生じる点に注意が必要です。相続した土地を売却した場合の取得費は、相続税評価額ではなく、被相続人(亡くなった方)が元々その土地を取得した際の購入価格が引き継がれます※1。購入が古ければ取得費は低く、譲渡所得が大きくなる傾向があります。
なお、相続税の申告期限の翌日以後3年を経過する日まで(概ね相続開始から3年10か月以内)に売却する場合は、相続財産を譲渡した場合の取得費の特例※2を利用することで、納付した相続税の一定額を取得費に加算して課税対象を圧縮できます。
ただし、この特例の加算額は相続税額に連動するため、相続税評価を下げて相続税が減少すると、この特例による節税効果も小さくなる点は考慮が必要です。短期的な還付額だけで判断すると、資産全体の最適化を見誤る恐れがあります。こうしたリスクを避けるには、相続と売却まで見据えた判断が不可欠です。



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※1 参照:No.3270 相続や贈与によって取得した土地・建物の取得費と取得の時期|国税庁
※2 参照:No.3267 相続財産を譲渡した場合の取得費の特例|国税庁
【実際どうだった?】相続税還付を経験した100人にアンケート
「本当に還付されるの?」「トラブルはないの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。相続税還付は金額も大きくなりやすく、実際の体験談が判断材料として重要になります。
そこで今回は、相続税還付を経験した100人を対象にアンケートを実施しました。満足度や還付額、感じたメリット・デメリットなど、リアルな声をもとに解説していきます。
※2026年4月8日~2026年4月10日に当編集部が実施した独自調査による
※回答内容は調査当時の個人の意見や状況に基づいています。
※相続税制度や税制は変更される可能性があり、最新の情報とは異なる場合があります。
還付の手続きをして「デメリット」を感じたことはありますか?


アンケートでは「必要書類を再び集める手間」が50%と、回答の半数を占めました。一方で、「特に感じなかった」や「期待ほど還付されなかった」などがそれぞれ約13%となりました。全体として、大きなトラブルよりも手続きの煩雑さが主な負担として認識されていることが読み取れます。



【FPの見解】
還付の成否は事前準備で大きく左右されます。書類負担や期待値のズレを防ぐには、着手前に見込み額や手続き内容を整理し、専門家と現実的なゴールを共有することが重要です。
依頼する専門家(税理士)をどうやって選びましたか?
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税理士の選び方として最も多かったのは「親族や知人・友人からの紹介」で40%を占め、次いで「インターネット検索」が26.6%という結果でした。費用の明確さを重視する層は6.7%と少数です。
信頼できる人からの紹介が重視される一方で、自ら情報収集して選ぶ層も一定数いることが分かります。



【FPの見解】
紹介は安心感がある一方で、専門性の適合までは保証されません。還付は分野特化の知識が重要なため、実績や得意分野を客観的に比較して選ぶ視点が不可欠です。
還付を受けた後「こうしておけばよかった」と思うことはありますか?


結果として最も多かったのは「複数の税理士事務所を比較検討すればよかった」で26.7%、次いで「最初から専門家に任せればよかった」が23.3%でした。
事前準備や比較不足に対する後悔が多く、検討段階で考慮すべきプロセスの重要性が浮き彫りになっています。



【FPの見解】
還付の満足度は「誰に・いつ相談するか」で変わります。初期段階から複数比較と専門家活用を行うことで、結果と納得感の両立がしやすくなります。



こちらの記事では、「相続税還付における税理士の選び方」について詳細に解説していますので、ぜひ参考にされてください。
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いきなり税理士は不安?まずは無料相談で悩みを整理しよう


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相続税還付は一時的な資金回収にとどまらず、その後の家計や資産の使い方まで見据えてこそ本来の価値を発揮します。
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なぜ還付手続きは「怪しい」と思われる?失敗を招く3つの理由
相続税の還付は「払いすぎた税金が戻る可能性がある」という点で魅力的ですが、一方で「本当に大丈夫なのか」と不安に感じる方も少なくありません。特に高額な還付が見込めるケースでは、慎重になるのは自然なことです。
では、なぜ還付手続きは「怪しい」と思われがちなのでしょうか。ここからは、その背景と、失敗につながりやすい3つの理由を解説します。
強引な還付請求を繰り返す「還付コンサル」が実在するから


「税金が戻る」と聞くと魅力的に感じますが、リスクが潜んでいるケースもあります。特に仕組みをよく理解しないまま契約してしまうと、後から思わぬ負担につながることもあるため注意が必要です。
相続税の還付は、原則として過去の申告内容を見直し、払いすぎた税金があれば返してもらう手続きです。国税庁は適正な評価や計算を前提としており、根拠の乏しい修正は認められません。一部では、実務経験が十分でない業者が「必ず戻る」といった断定的な説明をし、詳しいリスクを示さないまま契約を促す例も見られます。
このような還付請求は、後の税務調査で否認される可能性があり、結果として追徴課税や加算税が発生するおそれがあります。手続きの正当性と説明内容を十分に確認することが重要です。



【ワンポイントアドバイス】
契約前に「どの評価を見直すのか」「否認された場合の対応」を書面で確認しないと、トラブルになりやすいです。成功報酬型でも、追加税や延滞税は自己負担になるケースがあるため、費用構造まで細かくチェックしておく必要があります。
土地の評価方法を誤ると「過少申告」とみなされるから


相続税では、土地は国税庁が定める路線価や評価ルールに基づいて算定します※。形状や利用状況によって減額できる場合もありますが、根拠が不十分なまま極端に評価額を下げると、正しい税額より少なく申告した場合「過少申告」と判断される可能性があります。
税務調査で否認されると、本来の税額に加えて加算税や延滞税が課されるケースもあります。適用できる減額要素かどうかを、基準に照らして慎重に確認することが大切です。



【ワンポイントアドバイス】
現場では「不整形地だから減額できる」と安易に判断し、後で否認されるケースが見受けられます。図面や現地確認が不十分なまま評価するとリスクが高まります。減額の根拠資料を事前にそろえておくことで、調査時の説明がしやすくなります。
今回の節税が「次の相続(二次相続)」で仇となる場合があるから
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相続税対策は「今の税金を減らすこと」に目が向きがちです。しかし、その判断が将来の家族の負担を増やしてしまうケースもあるため、長い視点で考えることが欠かせません。
相続では、配偶者が財産を取得する際に税負担を軽減できる制度(配偶者の税額軽減※)があり、一次相続の税額を抑えやすい仕組みです。しかし、配偶者が多くの財産を引き継ぐと、二次相続では配偶者の税額軽減が使えなくなるため、課税対象が増える傾向があります。
その場合、結果としてトータルでの相続税がかえって増える可能性があります。一次相続と二次相続を通じた全体の税負担を見据え、財産の分け方を検討しましょう。



【現役FPからのコメント】
配偶者の生活資金を確保しつつ、すべてを集中させない分け方が重要になります。不動産だけを配偶者に偏らせると、次の相続で分割しづらくなる点にも注意が必要です。将来の納税資金まで見越した配分設計が現実的です。
失敗せずに還付を受けるには?後悔しないための活用ステップ


相続税の還付を成功させるためには、単に手続きを進めるだけでなく、事前の準備や進め方が重要になります。やみくもに依頼してしまうと、思ったような結果が得られなかったり、トラブルにつながる可能性もあります。
ここでは、失敗を避けながら還付を受けるために押さえておきたい活用ステップを解説します。
還付成功の鍵は「相続税や不動産評価が得意な税理士」への依頼
相続税の還付は、財産評価の見直し余地がある場合に限られるため、まずは専門家の無料診断で可能性を客観的に把握することが大切です。ただし、簡易チェックは見落としも多いため、詳細な資料をもとに診断してくれる信頼できる窓口を選びましょう。
また、税理士なら誰でも良いわけではありません。法人税や事業承継など得意分野は様々で、相続税還付には特に「不動産の評価」に精通した税理士の力が必須。専門外の税理士に依頼すると見落としが生じるリスクもあります。
ご自身で最適な専門家を探すのが難しい場合は、相続税に強い税理士をマッチングしてくれるサービスを活用するのがおすすめです。



【現役FPからのコメント】
税理士と一口に言っても、得意分野は全く異なるもの。特に相続税還付の成否は、土地の評価をいかに下げられるかという「不動産・土地の評価スキル」にかかっています。
ご自身の状況にぴったり合った「相続税や土地評価に強い税理士」に出会えるかが最大の鍵と言えるでしょう。



こちらの記事では、「相続税還付における税理士の選び方」について、詳細に解説していますので、ぜひ参考にされてください。
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相続税だけでなく「将来のライフプラン」まで考慮したシミュレーションを行う
相続税の見直しは「いくら戻るか」に注目されがちです。しかし、本当に大切なのは、その後の生活や資産の使い方まで含めた全体像を考えることです。
相続税の還付や節税を検討する際は、単に税額の増減だけで判断するのではなく、将来の生活資金や資産の運用も含めて考える必要があります。たとえば、還付によって手元資金が増えた場合でも、その後の生活費や介護費用、次の相続への備えまで視野に入れなければ、長期的な安心にはつながりません。
税理士だけでなく、資産運用やライフプランに詳しい専門家と連携し、総合的なシミュレーションを行うことで、より実態に合った判断が可能になります。



【現役FPからのコメント】
還付金をそのまま預金に置いておくと、インフレ環境では実質的な価値が目減りする可能性があります。資金の使い道を決めずに受け取るのではなく、生活費・予備資金・運用資金に分けて管理する設計が重要になります。
相続専門の税理士による「精度の高い再鑑定」を依頼する
還付は魅力的に見えても、通る主張と通らない主張があります。そこで差が出るのが、評価の組み立て方と証拠のそろえ方です。感覚ではなく、税務署に説明できる材料で固めることが重要です。
相続税の還付を目指すなら、土地などの財産評価を相続に強い税理士へ改めて確認してもらいましょう。相続税の財産評価は、国税庁の財産評価基本通達や財産評価基準に沿って行う必要があり、主張だけでは足りません。
図面、現地の状況、利用実態、周辺事情などを整理し、評価額の見直しに合理的な根拠を付けることで説得力が生まれます。



【現役FPからのコメント】
報酬の安さだけで依頼先を決めると、資料収集が浅く、説明の筋道まで弱くなりがちです。否認リスクを抑えたいなら、どの資料を使い、どんな順番で根拠を組み立てるのかまで確認してから進めるほうが安心です。
【まとめ】相続税還付の手続きにはデメリットがある?


相続税還付は、払いすぎた税金を取り戻す手続きですが、強引な申請や根拠の乏しい評価は否認されるリスクがあります。また、一時的に資金が増えても、その使い方や将来の相続まで考慮しなければ、本当の意味でのメリットとは言えません。
大切なのは、還付という「一時的な結果」ではなく、その後の生活や資産の流れまで含めた判断です。専門家と連携し、還付後の資産活用や二次相続まで見据えた計画を立てることで、より安定した将来設計につながります。



とは言っても、いきなり税理士に相談するのはハードルが高いもの。
「何を聞けばいいか分からない」「いきなり士業の先生は緊張する」という方にこそおすすめなのがマネーキャリア。
マネーキャリアでは、いきなり専門家と話すのではなく、まずは専任のカスタマーサポートがあなたのお悩みを丁寧にヒアリング。その上で、相談内容に応じて税理士・司法書士・FPなど、最適な専門家を無料でご紹介します。
「まずは相続の全体像を把握・整理したい」といったご相談も大歓迎!ぜひお気軽にご利用ください。





こちらの記事では、「相続税還付における税理士の選び方」について詳細に解説していますので、ぜひ参考にされてください。
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