遺産相続の割合の決め方は?損せず円満に解決する手順を専門家が解説

・遺産相続の割合はどうやって決めるの?
・法定相続分と実際の分け方の違いがわからない

このような悩みはありませんか?

遺産相続の割合は「法定相続分」を基準にしつつ、遺言書や話し合い(遺産分割協議)によって柔軟に決めることが可能です。

本記事では、法定相続分の考え方から遺産分割協議の進め方までをわかりやすく解説します。不要なトラブルを避け、納得のいく遺産分割を進めるための正しい知識を身につけましょう。

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井村 那奈 ファイナンシャルプランナー

1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。現在はファイナンシャルプランナーとして活動中。

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目次

遺産相続の割合はどう決まる?基準・優先順位とは

遺産相続の割合は、自由に決められるものと思われがちですが、実際には法律によって基本的なルールが定められています。誰がどれだけ相続するのかは、相続人の関係性や遺言の有無によって大きく変わる点に注意が必要です。

ここからは、遺産相続の割合がどのように決まるのか、その基準や優先順位について解説します。仕組みを理解しておくことで、トラブルを防ぐための判断にも役立つでしょう。

まずは「遺言書」の有無を確認する

遺産相続において最初に確認すべきなのが遺言書の有無です。被相続人が生前に作成した遺言書がある場合、その内容が原則として優先されます。

たとえば、法定相続分と異なる割合が指定されていても、有効な遺言書であればその内容に従って遺産分割を行う必要があります。ただし、一定の相続人には「遺留分※」と呼ばれる最低限の取り分が認められており、遺言書であっても完全に自由に分けられるわけではありません。

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自筆証書遺言は形式不備で無効になるケースが少なくありません。日付や押印漏れといった基本的なミスでも効力を失うため、作成時は法務局の保管制度を活用するなど、確実性を高める工夫が重要です。

※参照:遺留分侵害額の請求調停|最高裁判所

遺言がない場合は法律に基づく「法定相続分」が目安になる

遺言書がない場合、民法で定められた法定相続分※が遺産分割の目安となります。

 相続人の組み合わせ 法定相続分の目安
配偶者+子配偶者1/2、子1/2(人数で均等)
配偶者+直系尊属配偶者2/3、直系尊属1/3(人数で均等)
配偶者+兄弟姉妹配偶者3/4、兄弟姉妹1/4(人数で均等)

ただし、これはあくまで基準であり、相続人全員の合意があれば異なる割合で分けることも可能です。まずは法定相続分を出発点として協議を進めるのが一般的です。

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法定相続分を前提に話し合いを始めると「基準からどれだけ調整するか」が明確になり交渉が進みやすくなります。逆に基準を共有せずに協議を始めると、主張がかみ合わず長期化する傾向があります。

※参照:No.4132 相続人の範囲と法定相続分|国税庁

相続人全員が合意すれば「自由な割合」で決めても良い

遺産分割は、相続人全員の合意があれば法定相続分に従う必要はなく、話し合い(遺産分割協議)によって自由に割合を決めることが可能です。たとえば「同居していた長男が多めに取得する」「特定の財産を一人が引き継ぐ」といった分け方も可能です。

ただし、相続人が一人でも欠けていたり、合意内容が不明確な場合は無効となるおそれがあるため、全員の署名押印を備えた遺産分割協議書を作成する必要があります※。

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口約束だけで進めると後から主張が食い違い、再分割に発展するケースがあります。

特に不動産が絡む場合は、2024年(令和6年)4月1日より「相続登記が義務化」され、不動産の取得を知った日から3年以内に登記手続きを行う必要があるため、早い段階で専門家を交え、書面化と証拠保全まで整えておくことが重要です。

※参照:遺産分割協議書|国土交通省

最低限の取り分を保証する「遺留分」に注意する

遺言書や遺産分割協議で自由に割合を決められるとはいえ、すべてが思い通りになるわけではありません。特定の相続人を保護するために設けられたルールが存在します。その代表が「遺留分」です。

遺留分とは?

一定の相続人に対して法律上保障された最低限の取り分

これは、配偶者や子、直系尊属に認められており、兄弟姉妹には認められていません。仮に遺言書で「全財産を特定の人へ相続させる」と記載されていても、遺留分を侵害された相続人は「遺留分侵害額請求」により金銭での支払いを求めることが可能です。

ただし、遺留分の請求は「相続開始および遺留分侵害を知った時から1年以内(または相続開始から10年以内)」という期限があります※。期限を過ぎると権利を行使できなくなるため、通知方法や証拠の残し方まで含めて早めに準備しておくと安心です。

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実際の相続は教科書どおりには進みません。とくに不動産が絡むケースや相続人が複数いる場合は、知識の有無よりも、どの専門家に相談するかで決まる場面が少なくありません。

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※参照:遺留分侵害額の請求調停|最高裁判所

実際に相続を経験した人はどう決めた?100人への独自アンケート調査

「法律上の割合は分かっても、実際の家庭ではどう決めているの?」と気になる方も多いでしょう。相続では、法定相続分どおりに分けるケースもあれば、家族の事情を踏まえて話し合いで決めるケースもあります。

そこで今回は、実際に相続を経験した人を対象にアンケートを実施しました。遺産の分け方や決定時に重視したポイントなど、リアルな声をもとに解説していきます。

※2026年4月27日~2026年4月29日時点での当編集部独自調査による
※回答内容は調査当時の個人の意見や状況に基づいています。
※相続税制度や税制は変更される可能性があり、最新の情報とは異なる場合があります。

相続割合を決める際に最も重視したことは?

最も重視されているのは「法定相続分に沿って分けること」で、他の項目よりも大きく上回っています。「配偶者の生活資金」や「故人の意思」など個別事情を重視する判断も一定数存在していますが、「寄与分の考慮」については少数にとどまっていることが伺えます。

全体の基準としては、公平性を保ちつつ、状況に応じて調整する判断が併存していることがわかります。

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法定相続分はトラブル回避の基準になりやすい一方で、必ずしも最適とは限りません。生活状況や意向を踏まえた調整が納得感につながるため、基準と個別事情のバランスを取ることが重要です。

親族間で話し合いがスムーズに進んだ理由は?

最も割合が大きいのは「お互いに譲り合った」で、他の項目を上回っています。次いで「法定相続分という基準に納得した」が続いており、共通の判断軸が機能しているようです。

生前の話し合いや専門家の介入、遺言の存在なども一定数見られることから、円滑な進行には個別の対策よりも、当事者同士の姿勢と共通認識の有無が影響していることがわかります。

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スムーズな相続は制度よりも当事者の合意姿勢に左右されます。基準を揃えることに加え、生前の共有や第三者の関与で認識のズレを減らすことが重要です。準備と関係性の両面を整えることが円滑化につながります

相続割合をめぐってトラブルになったきっかけは?

大半は「特にトラブルなく進んだ」とする回答が占めています。一方で、トラブルが起きたケースでは、原因が特定の一つに偏らず分散していることが分かります。問題が起きる場合は単一の要因というより、認識や評価のズレが複数重なって発生しているようです。

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多くは円滑に進む一方、トラブルは複数要因の重なりで発生します。特に評価や認識のズレは後から調整が難しいため、生前の共有や基準づくりが重要です。小さな違和感の段階で整理しておくことが予防につながります。

専門家(税理士等)に相談して良かった点は?

法律に沿った手続きを一つひとつ丁寧に進めてもらえたので、素人では分からない部分も安心して任せられました。土地の名義変更や預金の分け方についても的確なアドバイスがあり、やり取りも最小限でスムーズに完了。負担なく終えられた点がとても助かりました。(60代女性)

相続はすべて専門家に任せると決めていましたが、その判断は正解でした。費用はかかりましたが、手続きの負担はほとんどなく、気づけば完了していました。資料も非常に丁寧で、不安やトラブルなく終えられたのが良かったです。(60代男性)

相続は何から始めればいいか分からず不安でしたが、専門家に相談して流れを整理してもらえたことで安心できました。税金の対象や控除も分かりやすく説明してもらい、申告漏れの心配も軽減されました。時間と手間の負担が大きく減ったと感じています。(40代女性)

急な相続で戸惑っていましたが、必要な手続きを順序立てて説明してもらえたことで、やるべきことが明確になりました。自分たちだけでは難しかった部分もスムーズに進み、全体を通して安心感を持って対応できたのが良かったです。(50代女性)

専門家に入ってもらったことで、気持ちの面でも落ち着いて相続に向き合えました。家族だけだと感情的になりがちですが、第三者の存在で冷静に話し合いができたのが大きいです。税務面も正確に対応してもらえ、安心して終えられました。(60代男性)

相続手続きは複雑で不安が大きい中、専門家に依頼することで流れの整理から実務まで一貫して任せられ、負担が大きく軽減されたという声が目立ちます。特に、名義変更や申告対応の正確さに加え、第三者の介入によって感情的な対立を防げた点や、精神的な安心感を得られた点が高く評価されています。

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相続は手続きの正確性だけでなく、家族間の調整や心理的負担の軽減も重要なポイントです。専門家の活用はミス防止だけでなく、全体像の整理や意思決定の質の向上にもつながります。

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こちらの記事では、「相続税でおすすめの相談窓口」を解説していますので、ぜひ参考にされてください。

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法律通りの割合(法定相続分)では不公平?調整が必要になる4つのケース

法定相続分はあくまで「目安」となる基準であり、必ずしもすべての家庭にとって公平とは限りません。実際には、これまでの関係性や貢献度、生活状況によって「同じ割合では納得できない」と感じるケースもあります。

ここでは、法定相続分のままだと不公平になりやすく、調整が検討される代表的な4つのケースを解説します。どのような場面で見直しが必要になるのかを理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことにつながるでしょう。

亡くなった人の介護や家業に貢献した「寄与分」がある場合

法定相続分は公平性を意識して定められていますが、実際の家庭事情までは反映されないため、相続では「同じ割合では納得できない」という場面も少なくありません。その際に、割合の調整として検討される代表的なケースが寄与分です。

寄与分とは?

特定の相続人が被相続人の財産維持や増加に特別な貢献をした場合に、その貢献度に応じて相続分を多めに取得することが認められている制度です。

たとえば、長年にわたり被相続人の看病を続けた場合や、家業を手伝い収益に寄与していた場合などです。ただし、通常の扶養の範囲を超える「特別の寄与」であることが求められ、具体的な金額や割合は相続人間の協議や家庭裁判所の判断によって委ねられる場合があります。

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寄与分は客観的な証拠が乏しいと認められにくい傾向があります。介護記録や金銭負担の履歴業務内容のメモなどを日頃から残しておくと、後の交渉で有利に働く可能性があります。

生前に住宅購入資金などの援助を受けていた「特別受益」がある場合

前項の「寄与分」と同様に、生前の支援や家族内の経済状況によっては、法定相続分のまま分けると不均衡が生じることがあります。そこで重要になるのが、生前贈与などを考慮した調整の考え方です。

特別受益とは?

一般的に、特定の相続人が被相続人から生前に受けた贈与のうち、相続分の前渡しとみなされるもの

例えば、婚姻や養子縁組・住宅取得の資金など、被相続人から受けた贈与が該当するケースがあります。

このような援助があった場合、相続時にはその金額を遺産に持ち戻して計算し、他の相続人との公平を図ります。

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贈与時に「特別受益にしない」とする意思表示(持戻し免除)があったかどうかで結論が変わることがあります。口頭では争いになりやすいため、贈与契約書など書面で残しておくと後のトラブルを防ぎやすくなります。

補足

2023年(令和5年)4月1日施行の法改正により、相続開始から10年が経過した後にする遺産分割においては、原則として特別受益や寄与分の主張ができなくなり、法定相続分に基づく画一的な分割となります。

不動産など、物理的に分けにくい財産が含まれている場合

法定相続分どおりに分けるのが原則とはいえ、財産の内容によっては単純に割合で分けられないケースもあります。特に現物資産が含まれる場合は、実務上の工夫が欠かせません。

不動産のように物理的に分割が難しい財産がある場合、法定相続分どおりに分けることが現実的でないケースがあります。このような場合は、主に以下のような方法で調整します。

 分割方法内容
現物分割不動産をそのまま特定の相続人が取得する
代償分割不動産取得者が他の相続人へ代償金を支払う
換価分割不動産を売却し現金化して分配する

どの方法を選ぶかは、相続人の意向や資金状況、不動産の利用状況などを踏まえて決定されます。

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代償分割では、代償金の支払い原資を確保できず計画が頓挫することがあります。金融機関の融資や手元資金の見通しを事前に確認しておかないと、結果的に売却を余儀なくされる展開も考えられるため注意が必要です。

特定の相続人に財産を多く残したいという「故人の意思」が強い場合

相続は「公平」と「納得感」のバランスが難しい分野です。とりわけ、被相続人の強い希望がある場合、その意向をどこまで反映できるのかが重要な論点になります。

被相続人が特定の相続人に多くの財産を残したいと考える場合、その意思は遺言書によって実現が図られます。たとえば、同居していた子に自宅を相続させる、事業を継ぐ者に多く配分するなどの内容が有効です。ただし、遺留分を侵害する内容であれば、他の相続人から金銭請求を受ける可能性があります。意思を尊重しつつも、法的な制約を踏まえた設計が重要です。

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遺言内容が偏っていると、相続開始後に感情的な対立が表面化しやすくなります。「付言事項」で理由や想いを伝えておくと、法的効力はなくても納得感を高める材料となり、紛争の抑制につながるケースがあります。

トラブルなく割合を決めるには?スムーズな分割協議に向けた5つのステップ

相続の分割協議は、進め方を誤ると感情的な対立に発展しやすい一方で、事前に流れを押さえておけばスムーズにまとまる可能性も高まります。ポイントは「話し合いの前準備」と「進め方の順序」を間違えないことです。

ここでは、トラブルを避けながら割合を決めるために押さえておきたい5つのステップを解説します。冷静に進めるための考え方を整理していきましょう。

相続人と相続財産の全体像を漏れなく調査・特定する

遺産分割協議を進める前提として、相続人と相続財産を正確に把握する必要があります。

  • 相続人:被相続人の出生から死亡までの戸籍を収集し、法定相続人を確定する
  • 財産:預貯金、不動産、有価証券だけでなく、借入金などの債務も含めて調査する

これらに漏れがあると、後から新たな相続人や財産が判明し、協議のやり直しが必要になるため注意が必要です。網羅的な把握がスムーズな分割の基盤となります。

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デジタル資産やネット銀行の口座は見落とされやすい傾向があります。通帳がない場合でも、メール履歴やスマートフォン内の情報から手がかりを探すことが重要です。初動での洗い出し精度が、その後の手続きの効率を左右します。

プラスの財産だけでなく「借金」の有無も確認する

相続では、預貯金や不動産といったプラスの財産だけでなく、借入金や未払金などのマイナスの財産も引き継ぐことになります。相続人はこれらを包括的に承継するため、全体のバランスを把握することが不可欠です。

借金の有無は、信用情報機関への開示請求や郵便物の確認、金融機関への照会などで調査します。もし債務が多い場合には、相続放棄や限定承認といった手続きも検討する必要があります。

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相続放棄は「自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内※」に家庭裁判所へ申述する必要があります。期限を過ぎると原則として放棄できなくなるため、借入の有無に不安がある場合は早期に専門家へ相談して判断材料を揃えることが重要です。

※参照:相続の放棄の申述|最高裁判所

それぞれの相続人の「現在の生活状況」や「貢献度」を尊重し合う

遺産分割協議では、法定相続分だけでなく各相続人の事情を踏まえた調整が重要です。

たとえば、収入状況や居住環境、被相続人への介護や支援の有無などが考慮されることがあります。こうした事情を共有し、互いに理解を深めることで、形式的な公平だけでなく実質的な納得につながる合意形成がしやすくなります。

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感情面の対立を避けるには、第三者を交えた話し合いが有効です。専門家が入ることで論点が整理され、個々の事情を冷静に言語化しやすくなります。結果として、長期化や関係悪化のリスクを抑えやすくなります。

合意した内容は必ず「遺産分割協議書」として書面に残す

話し合いがまとまったとしても、それだけで安心とは言えません。相続手続きでは「合意内容をどう残すか」がその後の手続きやトラブル防止に影響します。

遺産分割協議で決まった内容は、必ず遺産分割協議書として書面化する必要があります。これは相続人全員の合意内容を証明する重要な書類であり、不動産の相続登記や預貯金の解約手続きなどで提出が求められます。協議書には、誰がどの財産を取得するのかを具体的に記載し、相続人全員が署名押印します。内容が曖昧なままだと、後の手続きで受理されない可能性もあるため、正確かつ明確な記載が求められます。

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押印は実印を使用し、印鑑証明書を添付することで本人確認の信頼性が高まります。書式に不備があると金融機関や法務局で手続きが止まることもあるため、作成段階で専門家にチェックを依頼することも視野に入れて検討しましょう。

感情的になりそうな時は第三者(専門家)を介入する

相続の話し合いは、家族だからこそ感情が動きやすいものです。冷静に進めたいと思っていても、思わぬ一言で空気が変わることもあります。そうした局面で有効なのが第三者の関与です。

遺産分割協議が感情的な対立に発展しそうな場合は、早めに専門家を介入させることが有効です。弁護士や税理士、司法書士などの第三者が入ることで、論点が整理され、法律や手続きに基づいた冷静な話し合いが進めやすくなります。

また、専門家は中立的な立場から各相続人の意見を調整する役割も担います。結果として、協議の長期化を防ぎ、合意形成までの道筋を明確にする効果が期待できます。

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対立が深刻化してから依頼すると、解決までの時間や費用がかさむ傾向があります。初期段階で関与してもらうことで、争点の拡大を防ぎやすくなります。費用面も含め、早期対応を検討する価値があるのです。

【まとめ】遺産相続の割合の決め方とは?

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遺産相続の割合に絶対的な正解はありません。法定相続分はあくまで目安であり、介護の負担や生前贈与、不動産の扱いなどを踏まえると、家庭ごとに最適な分け方は変わります。

ただし、当事者だけで決めようとすると感情的になりやすく、結論が出ないまま関係が悪化するケースも少なくありません。だからこそ、早い段階で客観的な視点を入れ、全体像と判断基準を整理することが重要です。

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節税だけでなく、二次相続まで見据えた分け方を具体的に検討できるのも特徴です。

相続は早めに動くことで選択肢が広がります。後悔のない形で進めるためにも、まずは初回の無料相談を活用して、自分に合った最適な相続プランを確認してみてください。

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